2022年08月14日

任意売却と引越し代

最高30万円の引越費用を受領できる可能性があります。

任意売却の流れの中では、親子間売買やリースバックなど引越しが必要でない場合もありますが、多くの場合自宅を売却しますので引越しが必要となります。引越しの際は、引越し会社に荷物の運搬を頼む費用など色々な費用が必要になってきます。ではこの引越し代を物件の売却価格から捻出してもらうことは可能なのでしょうか。

競売と任意売却の場合の違い
競売の場合は、裁判所から明渡命令が出せるため、立退料が支払われるケースはほとんどありません。逆に任意売却の場合は債権者との交渉次第で、最高30万円の引越費用を受領できる可能性があります。これは競売に比べて任意売却のメリットになります。

引越し代は必ず払われるものではない

任意売却をすれば必ず引越し代を出してもらえるかというとそう言うわけではありません。必ず100万円貰えます!引越し金保証!などうたっている業者があるそうですが、事実として必ず貰えるものではありませんし、金額も100万円などの高額な金額が認められる者ではありません。甘い誘い文句であることが重々考えられますので、。また、住宅支援金融機構のホームページにも以下のように記載があります。

任意売却パンフレットに定める手続にご協力いただける場合、お客さまの状況により売却代金から転居費用の一部を控除してお渡しできる場合があり、また、お客さまの残債務の状況等により延滞損害金減額のご相談に応じられる場合があります。
このような謳い文句を出している業者は悪徳業者か任意売却の知識のない業者ですので、十分ご注意ください。

全国住宅ローン救済・任意売却支援協会 鹿児島県認定加盟店  上町不動産

では、どのようにすれば引越し代を支払って貰えるのでしょうか。これは、交渉に当たる者の交渉力によるところが大きいです。任意売却の経験が浅い不動産会社に頼めばやはり交渉力という面では経験不足となるでしょう。逆に、経験豊富な専門機関などに依頼すれば、引越し代を貰える可能性が高くなると言うわけです。当協会も多くのご相談で、引越し費用を捻出して貰っています。
引越し代が出る・出ないの基準は債権者によって異なります。
また、同じ債権者でも状況によっても大きく異なるため、引越し代が出る前提では考えないほうが無難です。
そして何より、引越し代を認めてもらえる場合でも、それを受け取れるのは自宅を引き渡す決済の後になります。
そのため、事前に何かしらの方法で先に引越し代を支払えるように資金を確保しておかなくてはなりません。
従って、基本的には自力で引越しできるよう、できる限り貯蓄をしておくことが必要です。
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